こんにちは!
うみっきむです。
家庭用の3Dプリンターで大きめのプリントをしたい人に是非おすすめの機種『ANYCUBIC MEGA X』を購入しました。
説明書が中国語と英語になり使用まで少し苦労したので組み立てからプリントまでを簡単に解説したいと思います。
目次
① ANYCUBIC MEGA X の説明

ANYCUBIC MEGA Xとは
ANYCUBIC社から販売しているMegaシリーズの中でも最大サイズのプリントが可能な機種になります。
300 x 300 x 305 mmの大きさがプリントできるにも関わらず精度も非常に高く、組み立てもとても簡単にできます。
製品名 | ANYCUBIC MEGA X |
---|---|
サイズ | 500mm×500mm×553mm |
重さ | 14kg |
印刷方法 | FDM (熱溶解積層技術) |
印刷精度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
印刷サイズ | 300mm×300mm×305mm |
印刷スピード | 20~100mm/s (推奨 60mm/s) |
対応可能フィラメント | PLA / ABS / HIPS / Wood / TPU等 |
入力フォーマット | .STL, .OBJ, .DAE, .AMF |
出力ファーマット | GCode |
価格 | 49,800円~56,999円 |
ANYCUBIC MEGA Xのおすすめ5つのポイント!
MEGA Xがおすすめのポイントは下記5つのポイントが特徴になります!
- 組み立てが簡単
- 金属で頑丈なフレーム
- 精度の高いプリント
- 30㎝×30㎝×30㎝の大きめのプリントが可能
- ヘッドの加熱が急速ではやいのですぐにプリント開始できる
② ANYCUBIC MEGA X のパッケージ内容
組み立てる前の箱に入っている状態のものです。500mlのペットボトルと比較しても大きさがわかると思います。

正面からの写真です。

開封するとフレーム、ベース、備品類がときれいに梱包されています。

こちらは備品類になります。スクレイパーやSDカードなど必要なものはすべて入っています。

同封されているギフトフィラメントになります。色はホワイトで溶解温度200~230度のフィラメントの太さ1.75mmになります。

- Mega X :3Dプリンター本体
- フィラメントセンサー 、電源ケーブル、ネジ×12:本体取付備品
- ツールセット:組み立てるのに必要なもの
- ギフトフィラメント:同封されているフィラメント(白のPLA)
- スクレイパー:プリントしたものと本体ほ取り外すときに使用します。
- ピンセットノズル洗浄針:清掃道具
- ゴム手袋
- SDカード、SDカードリーダー、データ転送用ケーブル:3Dデータを本体へ転送するのに使用
- アフターサービスカード
- 予備ホットエンド
- 取扱説明書(英語、中国語)
③ ANYCUBIC MEGA X の組立て方
MEGA X 本体の組立て方を解説していきます。
まずはベースにフィラメントを出力するフレームを固定します。フレームの矢印部分のネジを一時的に外します。

フレームをベースに固定していきます。自立はしますが不安定な状態のためすぐにネジで固定していきます。

指定の部分に片側で4ヵ所、両側合わせて8ヵ所ネジ止めをします。

ネジ止めができたらフレームで本体を持ち上げても頑丈なぐらいです。

次にフィラメントセンサーを取り付けます。フィラメントを送る向きは後でも変更できるため現状では気にしなくても問題ありません。

フィラメントホルダーを取り付けていきます。

一度フレームのネジを外し取り付けます。

次にプラグ類を取り付けていきます。
ベースの右側には赤、緑、黒、3 つの端子とフィラメントセンサーのプラグがあるので同じ色の端子同士を大きさと向きに注意して差し込んでいきます。

最後に一番最初に外したフレームのネジを固定します。

電源ケーブルを固定したら完成となります。30分もあれば組み立てることができるほど簡単に組み立てることができました。

④ ANYCUBIC MEGA X のテストプリントのやり方
組み立てが完了したらさっそくテストプリントをしていきます。
まずはベースの左側の電圧設定スイッチを調整します。デフォルトの220Vから日本で使用するための110Vに切り替えます。

ヒートベッドと呼ばれるプリントされるものが出力される台座の水平レベルを調整してきます。
電源スイッチをオンにし、本体が起動しタッチパネルのメインメニューが表示されたら「Tools」→「Axis」を選択します。

タッチパネルの「Axis」画面はこのような表示になっています。ヒートベッドは「Y」で移動させ、ノズルは「Z」と「X」で移動さます。

ノズルとヒートベットの距離を紙の厚み(0.1~0.2mm)と同じくらいに調整してきます。
「Axis」でノズルとヒートベットを移動させながら台座下にある調整ネジで四隅と真中を調整してきます。

台座の調整を終えたらフィラメントを取り付けていきます。
フィラメントをホルダーに固定しフィラメントセンサーにフィラメントを通し押出機まで引き上げ固定させます。

押出機への固定はレバーを矢印方向に引きながらフィラメントを上にあげていきます。

フィラメントを取り付けることができたらタッチパネルから「Tools」→「Filament」→「Filament in」を選択します。
「EO Temp」部分の温度が200度を超えるまではプリントベットからフィラメントは出てきません。

温度が上がりノズルからフィラメントが出てきたらタッチパネルから「STOP」を実行してプリンターの動作を一旦停止させます。

プリントが実行できる状態になったので実際のデータで試していきます。
同封されているSDカードにお試しデータが入っているのでベース右側の指定の差込口からSDカードを差し込みます、

次にタッチパネルから「Print」を実行して「owl_pair.gcode」を選択します。
最後に「PRINT」を押しとプリントが開始されます。

「PRINT」を実行してしばらく待つとプリントがスタートします。

デフォルトの設定で3時間11分後にプリントが完了しました。

出力されたデータはこちらです。羽の凹凸もきれいに再現され精度よく出力できています。

まとめ
ANYCUBIC MEGA X は精度もよく家庭用としては10万円を切った値段なので初めて3Dプリンターを購入する人には大変おすすめの機種だと思います。
30㎝もの大きいデータがプリントできるので制作の幅がとても広がりますね!
ANYCUBICは下記の商品のようにもう少し安価なもの取り扱っています。大きいプリントをする必要ない場合はこちらもおすすめです。