こんにちは!
うみっきむです。
3DプリントとCADソフトをつかってハンドスピナーを制作したのでご紹介したいと思います!
CADソフトはFusion360を使って簡単にモデリングし、ボールベアリングを別途購入して組立ていきます。
是非参考にしてみてください。
①ハンドスピナーとは
Image by Myriam Zilles from Pixabay
ハンドスピナーは、ボールベアリングを内蔵した玩具。英語ではフィジェットスピナー と呼ばれることが多い。 ウィキペディア
さまざまなトリックを決めて楽しむことができるのが特徴で、日本では2017年にYouTuberのヒカキンさんによっていっきに広まりました。
[jin_icon_like color=”#e9546b” size=”20px”]ハンドスピナートリック動画
②ボールベアリングを決める
Image by Manfred Richter from Pixabay
本体を製作する前にまずはボールベアリングを決めます。
今回は一般的な大きさのこちらを使用していきます。
この大きさを元にCADで本体を製作していきます。
③本体製作
今回はごくごく一般的なこのような形のものを目指します!

下絵を制作する
ボールベアリングの外径22㎜にクリアランス0.1㎜を足した22.1㎜の円とボディの厚み3.5㎜としする円を中央に2本制作します。

さきほど制作した円を中心から3㎝の部分にコピーします。

二つの円をつなぐ外径の曲線をフィット点スプラインを引きます。接戦で中央と上部の円にしっかりフィットするように調整します。

ミラーコピーする用の予備線を中央上部に配置しさきほどの曲線をミラーコピーしていきます。

これで下絵は完成です。次に厚みをつけて立体にしていきます。
立体にする
ボールベアリングが配置される部分以外を押し出しで7㎜の厚みを付けます。

外側をフィレットで丸みをつけていきます。今回は2.5㎜の設定にしています。

円形状パターンをつかいさきほどのボディを中心から円状にコピーします。コピー数値は3にしています。

最後にボディ3つを選択して結合で一体化してメインのボディは完了となります。

ファインガーパッドの制作
次に持ち手のフィンガーパッドを制作していきます。
ボールベアリング中央の穴8㎜に設置できるように下記の添付のような下絵を制作します。中心部分を少しへこまして持ちやすくします。

さきほどの下絵を選択して回転で立体化してフィンガーパッドを完成とします。

完成とデータアップ
別々のプロジェクトで制作していたボディとフィンガーパッドを同一プロジェクトに読込みこんでからフィンガーパッドはコピーして2つにします。
それぞれ選択して結合したらコンポーネット右クリックからSTL形式で保存を選んでデータを書き出します。

DMMにモデルをアップロードしてMJF(マルチジェットフュージョン方式)のPA12ナチュラルで発注します。


組み立てに準備するもの
3Dプリントしたハンドスピナー本体

Mr.サーフェイサー1000 スプレー(徳用)
Mr.カラースプレーS38 つや消しオリーブドラブ(2)

耐水ペーパー1200#、2000#、2500#

ミニチュアベアリング 【NSK】 スチール 両シール付 608ZZ 内径8mm×外径22mm×幅7mm (4個入り)

組み立て
下地処理
まずは1200#の耐水ペーパーで磨いていきます。DMMの3Dプリント素材には磨きの選択もできるものもありますが今回は自分でやってみます。
ある程度滑らかになったら2000#と2500#と順に仕上げていきます。

ヤスリで全体的ザラザラ感がとれたらサーフェイサーで下地処理していきます。

サーフェイサーの処理がおわったら2時間ほど乾燥させます。こまかい凹凸は残りますがきれいな表面になります。

塗装
サーフェイサーの乾燥が終わり細かなキズなどチェックして問題なければ、いよいよ塗装の工程に進んでいきます。
今回はミリタリーぽっく仕上げたかったのMr.カラースプレー38#の戦車色をチョイスしました!

戦車色はこのような仕上がりになりました!
なかなか渋くていい感じです!

組み立て
塗装も終了したらいよいよ組み立てていきます。
ボールベアリングの本体への固定とフィンガーパッドをボールベアリングに差し込む際は塗装の厚吹きや3Dプリントの精度によってはヤスリや接着剤などの処理が必要な場合もあるかもしれません。

完成
これが完成したハンドスピナーです!
既製品を買えばコスト的には抑えられますが、自分でDIYすることにより愛着がわくものになったと思います!

今回つくったものはこちらで3Dプリントできます!